前回のシンプルな3コードのストレートブルースを踏まえて、今回は少しコード進行が複雑となるJazzブルースの進行にも当てはめてみましょう。
キーはFです。
ギタリストの皆さんは往々にしてAとかEとか5弦開放6弦開放のキーを好むと思うのですが、このAとかEというキーをここまで好むのははっきり言ってギタリストだけです。
Jazzが顕著なのですが、管楽器がメインテーマやソロを取ることが多いジャンルや曲の場合、管楽器が吹きやすいキーになることがほとんどです。
Jazzブルースだと恐らく一番多いのはF、次にBb、そしてEbという感じだと思います。
ロックでギターを始めた人にとってはあまり馴染みのないキーだと思いますが、ダブルストップ奏法だと簡単にこなせるという利点もあるのです。
今回も前回同様、使うのは3弦と4弦のみで3度と7度の音のみです。
さてこのFキーでのJazzブルース進行におけるダブルストップでのポジションと手順、全く同じで実は違うキーでも弾けるんです。
まずおさらいすると5弦ルートポジションでの3度と7度、6弦ルートポジションでの3度と7度、どちらの場合でも3弦と4弦で弾くことが共通しているわけですね。
今回は出だしのF7を5弦ルートポジションで始めています。
ということはこのF7と同じポジションで使える6弦ルートのキーは何か?というと?
そう、「B7」になりますね。
つまりキーFのブルースとキーBのブルースは全く同じダブルストップの手順で弾けるんです。
どうですか?
こういうところがギターという楽器の構造的な特性として面白いところですね。