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合奏で同時に演奏する楽器が増えると音量が増して聴こえる理由

  • 執筆者の写真: Mojo Yamauchi
    Mojo Yamauchi
  • 2016年9月28日
  • 読了時間: 3分

わかりやすいのはジャズコンボとビッグバンドの違いとか。

コンボ

まあビッグバンドの場合は音量音圧を増すために人も増えてるってパターンですが、困るのは基本そんなに音量出したくないのに出ちゃうってやつで、これが顕著なのはツインドラムになったとたんうるさくなるとかいうやつですね(苦笑)

これらのザックリした理由なんですが・・・

このテーマを説明するのに例としてギターアンプのことを挙げます。

RolandのJC-120というアンプ、リハスタやライブ会場など大体どこに行っても常設されていることが多く、ギタリストに限らず「知ってる・見たことある」という方が多いと思いますので、イメージしていただきやすいかと。 このアンプ、スペックとしては「定格出力120W」となっています。 で、この正面からの面構えでも透けて見えているようにスピーカーは2発搭載されています。 これがどういうことかというと、スピーカー1発につき60Wということなんです。 つまり60W+60W=120Wなんですね。 みなし出力的には「JC-60を2台並列で鳴らしている」のと同じということです。

そこで例えばの話、 リズムマシンとかサンプラーとかのドラムの音源をJC-120に突っ込んで鳴らして、他のパートとの音量バランスをとっていい感じの状態を作ったとします。 そこにもう1台別のJC-120を同じセッティングで並列で鳴らしたらどうなるか、です。

つまりその瞬間からJC-240になってるわけです。

そりゃうるさくなるに決まってますよね。

物理的に厳密に言うと音量は足し算だけでは語れないのですが、とは言え同時に鳴らす音源が増えればザックリと相対的な音量は上がるわなということはイメージしやすいんじゃないでしょうか。

合唱団とかそういうことです。

「×××の音がデカくて自分の音が聴こえない」という状態から全体の音量バランスを取るには2つの方法しかありません。それは

1. ×××の音を下げる 2. ×××以外の音を上げる

で、結局2を選んで音量戦争に突入するというのがアマチュアのロックバンドにありがちな話で、そうなるとボーカルなんて聴こえやしませんね。

2を選択して上手くいくパターンというのはゴスペルなんかそうですね。

ソロイストはマイク持ってますけど、クワイアの方は一人ひとりにマイク立ってるわけじゃありませんよね。

ドラムの場合、基本的にはアコースティック楽器ですから、音量コントロールはドラマー自身の力量に負う部分がほとんどです。そこを意識せずにツインドラムで「コンペティション」になっちゃうと・・・「うっせぇ!」てことになるわけです。

まあ、音量コントロールのみならず、手数だったり音色の帯域だったり、うるささを感じるのは色んな要素が複合要因としてあるのですが、それはどの楽器にも言えることです。

スティーヴ・ガッドとクリス・パーカーという手練れ二人ならこのようにツインドラムでもうるさくはないんですけどね。 *このライブアルバムは明らかにオーバーダブとかしてあるんでこのバランス感が実際のライブ会場と同じだとは言いませんが

追記 ギターアンプの性能表記の「W(ワット)」ですが、定格出力だったり許容入力だったり消費電力だったりとこの辺はメーカーによって異なりますのでその点はご注意を。


 
 
 

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