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アマチュア・ミュージシャンのコミュニティやジャム・セッションでまま見られる負の「あるある」

  • 執筆者の写真: Mojo Yamauchi
    Mojo Yamauchi
  • 2015年10月7日
  • 読了時間: 3分

これから書くことは、とっても「上から目線」臭ぷんぷんなのは承知してます、が・・・ 東京で10年、セッション・イベントを主催し、また他のセッション・イベントに参加したりしてきて、そして今地元に戻り再びセッション・イベントを主催するようになり、幾多のアマチュア・ミュージシャンの皆さんと接してきての思いです。

セッションで「演奏を楽しむ = 技量をひけらかす」だと思っている人はいませんか?

自分のことのみにとどまらず、他人に対しても真っ当で堅実なプレイはさほど評価せず、派手でケレン味のあるプレイばかりをもてはやす・・・そんな人がいますね。 そういう人 Aさんの言うことはだいたい同じで、 『もっと好きなようにガンガン演ればいいんだよ!セッション参加費払ってんだからさ』 みたいな感じです。

こう言われた、とっても人が良い Bさんは派手でケレン味のあるプレイをチョイスします。 イェーイ!やれやれー!と客席は沸きます。 Bさんは「ウケてる」と思います。 そしてBさんは派手でケレン味のあるプレイしかしなくなります。 それが常に望まれているプレイだと勘違いしてしまうわけです。

でも楽曲を演奏する時、常にケレンの状態というのは普通ありえないわけです。 1曲の尺の中であっても序破急、起承転結、山あり谷ありで、それがドラマを産むわけです。 最初から最後までずっとピーク状態っていうのは結局「平坦」であることに他なりません。

本当はBさんもわかっているんです。 でも人が良いから流されちゃったんですね。 それに本当にウケるのは最初だけで、そのうち結局その派手なプレイも飽きられるわけです。

Bさんを焚きつけたAさんはどうかというと、だいたい空気を読まずに好き放題弾きまくったりするタイプなわけです。 でも、聴いているとその披露している技量はセットが変わっても同じなんですね。 つまり、1回目に手の内を全部出して、その上毎度同じ手の内をさらす変わりばえしないプレイをしているのです。

「セッション参加費払ってんだから」には一理あるんですが、だとしたら自分以外の他の参加者の皆さんも同様に参加費を支払っていることに思いを寄せなければいけないですよね。 多くの心ある参加者の皆さんは「音楽」がしたくて参加しているのであって、ひとり一人の自己満足に付き合う為に参加しているわけではありません。

合奏を「音楽」として成立させるためには、まずは真っ当で堅実なプレイが基本であって、その上で押すところ引くところの駆け引きがある・・・ それを無視して「自分推し」ばかりが目立つというのは、公衆の面前でオナニーしているのと同じです。

音楽で自己満足を得たいのなら、まず「音楽」にしましょうよ。 そこで求められる技量とは、自分をドライヴさせるのものではなく、音楽をドライヴさせるものであると私は思います。


 
 
 

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