Cogito ergo sum #2
- Mojo Yamauchi
- 2014年3月4日
- 読了時間: 2分
【いい演奏】とはどういうものか?
その定義や解釈は人によって違うかもしれないが、私の場合は、【歌っているか】どうかが、非常に重要だと考えている。
例えば、私にとっての【いいギター・ソロ】とは、華麗で流麗なテクニックがちりばめられているかどうかではなく、口で歌えるかどうかである。
息継ぎをしないで歌う歌手はいない。
上手い歌手は息継ぎも上手い。
呼吸と演奏が直結する管楽器奏者も然りである。
ギターやキーボードなどをプレイする人、ドラム等打楽器奏者の人も含めて、呼吸や息継ぎを意識して演奏することこそ肝要だと思うが、いかがか。
ギターの名手と言われる多くの人からは、サックスのフレーズをコピーしたという話をよく聞く。
ジミヘンはオーティス・レディングの歌い方をギターでなぞってみたりしたという。
ジミー・スミスはオルガンを弾きながら、そのフレーズを一緒に歌って(呻って)いた。
スティーヴ・ガッドのドラムを「歌っている」と評する人は多い。
各楽器奏者の演奏が「歌」であるなら、それは楽器を用いた「アカペラ」であり、それは即ち「ハーモニー」である。
ソロイストとしての歌い方もあるだろうし、バック・コーラスとしての歌い方もあるだろう。
対位法的なアプローチもあれば、効果的なカウンター・メロディーを入れるという方法だってある。
そのハーモニーを成立させるために大事なこと・・・やはり「他の人の歌をよく聞くこと」である。
【他人の音を聞く】という基本はどういうアプローチでも変わらない真理であるようだ。
ハーモニーとは、まさに「調和」なのだから。
ギター弾きの方々、アドリブでソロを弾く時に、そのラインを弾きながら同時にスキャットしたことはありますか?
もしやったことがないなら是非お試しあれ。
息を吸いながら歌う歌手はいないのです。