Sもいろいろ、Mもいろいろ
- Mojo Yamauchi
- 2014年3月4日
- 読了時間: 3分
その昔、Jazz好きのタモリさんがこんなこと言ってたっけ。
「Jazz聴くのが好きな奴っていうのは、多分にMっ気があるよね。だってあんなの人の説教聴いてるのと一緒なんだもん(笑)」
確かに(w
テーマに続いて即興で繰り広げられるソロというものは、その人の【今】の感情の吐露であって、言葉にするよりも音にする方が自然という満ち足りた障害者たるミュージシャン、インストゥルメンタリストにとっては、自分に許された場での【自由な発言】としての言葉とも言える。
それを喜んで聴く、ましてや「いや~何年の何処其処でやったライブのソロが最高なんだよ」とかいうわけであるから、余程の説教受けマニアだ(w
でも、説教にしても音楽のソロにしてもその「語り口」が魅力的だからこそ人々は聴く耳を持つのであって、話し方や内容に魅力が無ければ人々は耳を貸すことはない。
つまらない話をダラダラ聞かされるのは苦痛でしかないよね。
あのねぇ、ぶっちゃけ特にソロ長すぎだろって思う人とか見てるとさ、そんなに言いたいことあるわけ?ってな感じなんですけど(苦笑)
ホントに上手い人がね、8小節ごとに起承転結をつけて32小節楽器を歌わせるとかいうなら俺も文句は言いませんけどね。
それは正に最初に言った「語り口」に魅力があればこそ出来る芸当であって、垂れ流しのオナニーソロなんか誰も聴きたかないっす。
別に一晩で一回しか演奏機会が無いとかいうわけでもないのに1回のセットでソロが長い人を観てて思うのは、「俺はこういうことが出来るぜ、こういうフレーズも弾けるぜ」的に自分の持ってる引き出しを全部ひっくりかえしてるんじゃねぇかってこと。
セッションは別に手数の多さを競う場じゃないんですけどねぇ。(この辺はソロイストに限らずドラムやベースにも言えるけど)
なんかね、一回でそうやって頑張っちゃう人って、「なんか無駄に長いなあ」とか、「あ、また同じことやってる」「さっきもあのフレーズ弾いた」とか思っちゃうんですよ。
校長先生の話って長くて嫌われてませんでした?(w
結婚披露宴の乾杯前の祝辞とか誰も聞いてないでしょ(w
言いたいことは沢山あるだろうけど、要点を押さえて簡潔に!これ、まったく一緒です(w
あんまり長いとね、貧血で倒れちゃうよ。
ビールもぬるくなっちゃうしさ。
あと飲み会とかで、困った酔っ払いの典型例、「同じ話を繰り返す」奴ね(w
「あ、また同じこと言ってる」「さっきもその話聞いたよ」ってやつね。
それとも一緒になっちゃうんだな。
エリック・クラプトンが以前インタビューで語ってたこと。。。
「あなたのギタープレイから若い人達に学んで欲しい点があるとしたらどういうところでしょうか?」
という質問に対して、
『エコノミーだね』と答えていた。
これ、別に彼のギタープレイを真似すれば経済的に成功するってことじゃない・・・ですよ、多分(w
つまりこの場合の「エコノミー」とは「弾き過ぎない事」。
自分が得意とするキメのフレーズとかがあるのなら、ここぞという場面にのみ使えってことだな。
「語り口」を魅力的に感じさせるのも、実は一つの立派なテクニック/スキルなのかもしれないよ。
だって自分の持ってる引き出し全部使っちゃったとしてもさ、小出しにしながら涼しい顔してりゃ、「この人、まだ何か持ってるに違いない」って勝手に他の人は思ってくれるかもしれないじゃん(w
そう思わせたら勝ちだよねー。